美白美容液超入門 >  美白美容液の選び方 >  美白成分の種類と効果

美白成分の種類と効果~シミに対するアプローチ

シミの生成過程に働きかける美白成分

簡単にいえば、美白成分には、「沈着したシミ(メラニン)を薄くしたり、小さくする効果のあるもの」と「メラニン生成を防いでシミ・ソバカスを予防するもの」の2つに分けることができます。


美白成分はたくさんの種類があり、メラニンに対するアプローチや作用メカニズムで細かく分類できます。また、効果の範囲や刺激が異なるという特徴もあるので、自分の目的にあった美白美容液選びのためにも美白成分の種類と効果については、これから紹介することについては最低限、理解しておきましょう。

美白成分のシミに対する4つのアプローチ!

美白成分のメラニンに対するアプローチ方法というのは4つ。①メラノサイトへの信号をブロック、②メラノサイトの活性を抑制、③メラニンの受け渡しを阻止、④ターンオーバーを促すがあります。

美白成分のシミ(=メラニン)を防ぐ7つのメカニズム

情報伝達物質をブロック
紫外線や炎症、摩擦などの刺激によって分泌される「メラニンを作れ!」と指令をだす情報伝達物質を抑制し、メラノサイトに指令が届かないようにブロックします。
代表的な美白成分:カモミラET、トラネキサム酸(t-AMCHA)、ビタミンC
チロシナーゼ酵素の活性を阻害
メラノサイト内のチロシナーゼ酵素が活性化することでアミノ酸のチロシンが取り込まれメラニンが生成されます。このチロシナーゼ酵素の活性を阻害してメラニンが生成されるのを防ぎます。
代表的な美白成分:ハイドロキノン、アルブチン、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸、ビタミンC、プラセンタエキス、油溶性甘草エキス、マグノリグナン、リノール酸
黒色メラニンの淡色化
チロシナーゼ酵素によって酸化して黒色メラニンになったものを還元(無色化)したり、黒化したメラニンを巻き戻して淡色化する働きをするものもあります。
代表的な美白成分:ビタミンC、ロドデノール、L-システイン
黒色メラニンの酸化抑制と還元
メラニンの生成過程でおこる酸化を抑制して、還元(無色化)することで黒色メラニンになるのを防ぎます。
代表的な美白成分:ハイドロキノン、ビタミンC、プラセンタエキス、油溶性甘草エキス
表皮細胞へのメラニンの受け渡しを阻止
メラノサイトで生成されたメラニンが表皮へ受け渡されないように受け渡しを阻止することで、メラニンが表皮細胞に蓄積されることを防ぎます。
代表的な美白成分:D-メラノTM(ニコチン酸アミド)
メラノサイト活性化因子の働きをブロック
メラニンをつくる工場であるメラノサイトを活性化させるメラノサイト活性化因子の働きをブロックすることでメラニン生成を抑制する。
代表的な美白成分:トラネキサム酸
メラニンの排出をサポート
できてしまったシミ(=黒色メラニン)は肌のターンオーバーによって分解されて、やがては排出されます。そのため代謝を促しメラニンの排出をスムースにすることは大切です。
代表的な美白成分:4MSK、プラセンタエキス、エナジーシグナルAMP

厚生労働省が認可している美白有効成分一覧

厚生労働省に認可されている美白成分を「美白有効成分」といいます。


厚生労働省が効果を認める美白有効成分を安全性が確保された基準量で配合した美白化粧品は、「医薬部外品」を名乗ることができます。


※ 「薬用」の名を冠したもの=医薬部外品でもあります。


医薬部外品になると、医薬部外品に認められた表面の範囲内で「効果・効能」を謳うことができるようになります。美白の場合は、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」または「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」の2パターンがそうです。


アルブチン

⇒チロシナーゼ酵素を阻害する作用でメラニン生成を抑制するハイドロキノンの誘導体です。「α型」と「β型」の2つがあり、α-アルブチンのほうが効果は高いです。

備考:「α型」は江崎グリコとスイスのペンタファームが共同開発、β-アルブチンは資生堂が開発。

エラグ酸

⇒銅イオンを奪うことでチロシナーゼ酵素を阻害する作用を持っています。抗酸化作用や抗炎症作用、そしてメラニンを還元作用もあるともいわれるように非常に強力な美白成分です。

備考:(株)ライオンが開発。

ルシノール

⇒成分表示名は「4-n-ブチルレゾルシノール」。チロシナーゼ酵素とメラニンの材料となるアミノ酸のチロシンの結合を防ぐこと(メラニンロック)でメラニンの生成を防ぎます。

備考:ポーラとクラレの共同開発。

ビタミンC誘導体

⇒安定性・浸透性に難のあるビタミンCを安定化&肌に吸収しやすい形に変えた成分です。両親媒性・油溶性・水溶性といったタイプがあり、活性酸素の除去、チロシナーゼ酵素の阻害、メラニン還元の3つの働きがあります。

備考:「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は資生堂が開発。

プラセンタエキス

⇒チロシナーゼ酵素の働きを抑制する作用に加え、細胞賦活作用があるため、肌のターンオーバーを活性化し、メラニンの排出を促すことができます。他の美白有効成分のサポート成分として配合されているケースがほとんどです。

備考:豚・羊由来の胎盤を使っていることが多いです。

カモミラET

⇒メラノサイトに「メラニンをつくれ!」と指令を伝える情報伝達物質「エンドセリン」の働きを阻止することでメラニン生成を抑制する美白成分です。カツミレエキス(カモミール)の作用である消炎効果も期待できますが、キク科アレルギーのある人は注意が必要です。

備考:花王が開発。

トラネキサム酸(t-AMCHA)

⇒紫外線を浴びて肌が炎症を起こした際に発生するプロスタグランジンというメラニン色素生成誘導因子の発生を抑制する作用があります。 同時に抗プラスミン作用があり、これが黄体ホルモンの影響で活性化するプラスミンを抑制することから肝斑に効果があるといわれています。

備考:t-AMCHAというのは別称。「m-トラネキサム酸」という名称は資生堂のみ使用(※抗炎症成分としてのトラネキサム酸と区別するため)

リノール酸S(リノレックS)

⇒メラニンを生成するチロシナーゼ酵素の活性を抑制するのではなく、チロシナーゼ酵素を分解してメラニン生成を抑制することで美白効果を発揮します。リノール酸が細胞間脂質の構成成分の1つでもあることから、保湿力にすぐれターンオーバーを促進する作用も期待できます。

備考:サンスターが開発。

マグノリグナン

⇒メラニンを合成するチロシナーゼ酵素の成熟を阻害するという新しいメカニズムに着目した美白成分です。 「チロシナーゼの成熟を阻害する」というアプローチで美白効果を発揮するのは今のところマグノグナンだけです。

備考:カネボウが開発。

エナジーシグナルAMP

⇒成分表示名は「アデノシン一リン酸二ナトリウムOT」。細胞のエネルギー代謝を活性化することで肌のターンオーバーを促し、 メラニン色素をスムースに排出することで美白効果を発揮します。

備考:大塚製薬が開発。

アクチルP

⇒ビタミンC誘導体を改良した超浸透型ビタミン誘導体です。基本的な美白作用についてはビタミンC誘導体と一緒です。 ランコムのブランエクスベールダームクリスタルセラムに配合されていましたが、現在は販売中止。

備考:幻の美白有効成分になっています。

TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩)

⇒名前からもわかるようにトラネキサム酸を塩化することで浸透率と持続性を高めた誘導体です。 プロスタグランジンをはじめとする情報伝達物質の働きの抑制、チロシナーゼ酵素の活性の抑制、抗プラスミン作用が期待できます。

備考:CHANEL(シャネル)が開発。

d-メラノ(ニコチン酸アミドW)

⇒成分表示名は「ニコチン酸アミドW」。メラノサイトで生成されたメラニンが表皮細胞へ受け渡されないように阻止する作用があります。 「メラニンの表皮細胞への受け渡しをブロックする」美白有効成分は今のところd-メラノだけです。

備考:マックスファクターが開発。

ロドデノール(ニコチン酸アミドW)

⇒ご存じ、カネボウの白斑問題を引き起こした犯人といわれる美白成分です。チロセナーゼ酵素の活性阻害、チロシナーゼ酵素の分解、黒色メラニンの生成を優先的に抑制 といった美白効果が期待されていましたが、現在は使用禁止です。

備考:カネボウが開発。

コウジ酸

⇒優れた抗酸化作用と銅イオンを奪ってチロシナーゼ活性を阻害する作用で美白効果を発揮します。高濃度のコウジ酸はメラニン還元作用もあるといわれますが、医薬部外品に許された濃度ではその効果は望めません。

備考:三省製薬が開発。

4MSK

⇒成分表示名は「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」。角質を軟化・溶解させるサリチル酸の誘導体になります。 肌のターンオーバーを活性化することで慢性的な角化異常を改善してメラニンの排出を促す作用があります。

備考:資生堂が開発。


※ L-システインも医薬部外品の美白有効成分ですが、内服薬やサプリに配合されているケースがほとんどなので別枠です。メラニン生成の抑制・メラニン淡色化・ターンオーバーの促進などが期待できます。

医薬部外品なら「安全」というわけではありません!

「厚生労働省に認可されている美白有効成分かどうか?」というのは効果や安全性を示す指標として美白美容液を選ぶ際の1つの判断材料になると思います。しかし、白斑問題を引き起こしたロドデノールが厚生労働省が認可した美白有効成分だったということを考えると、必ずしも安全・安心とはいいきれないのが実際のところです。

どの美白成分が一番効くの?というよくある質問に対する答え

美白成分は厚生労働省に承認されているものが約20種類程度ありますが、承認されていないだけで数多くの臨床データから美白効果が確認されているものを含めると何百とあります。


美白成分はそれこそ毎年のように新しいものがでてきますが、新しい美白成分ほど効果があるというわけではありません。というのも医薬品のように過去に発表されたものより効能が勝っていなければ新薬として許可されないものと違って、化粧品にはそうした制限がないからです。


たくさんある美白成分のなかでどれが一番効くかは使う人の肌との相性や成分との相性もあるので「これが一番」ということは一概にはいえません。


チロシナーゼ酵素の活性を抑制するルシノールやエラグ酸では手応えがなかったのに、チロシナーゼ酵素の成熟を阻害するマグノリグナンに変えたところ、実感できた!といったことがよくあるからです。



ただし、あえていうならですが、美容皮膚科の分野でよく利用されるのは、ハイドロキノン、ビタミンC誘導体、コウジ酸、油溶性甘草エキスが多いようです。


理由としては、ハイドロキノンはシミ治療の定番ということで別格として、他の成分は、抗炎作用があったり、かぶれにくい、アンチエイジング効果があるなど、同時に複数の効果が期待できるという点が大きいみたいですね。


また、そうした美白成分が効果を発揮するには、肌の状態であったり、正しい使い方をしているかによっても左右されてしまうということも覚えておかなくてはいけません。


紫外線対策は必ずすること
紫外線を浴びてメラノサイトが活性化してメラニンをどんどん作っている状態に、美白成分を与えても焼け石に水なのは、いうまでもありませんよね。季節や天候に関係なく、美白ケアをするならUVケアは必須です。

うるおいある健康な肌状態に整えること
バリア機能が低下して、乾燥していたり、敏感に傾いている肌では、外部刺激の影響を受けやすく微弱炎症が絶えず肌内部で行っていたり、ターンオーバーが乱れてしまっているので、美白効果を実感するのは難しくなります。

正しく使う&使い続ける
1回に使う適量を守らないとか、毎日使わない、肌に合っていないのに使い続けるなど問題外なことをしている人が稀にします。それで効果を期待するほうがおかしいです。また、美白は春夏だけと考えている人も厳しいです。


美白美容液を選ぶ場合は、冒頭紹介したようにまずはシンプルに「できてしまったシミに効く美白成分が配合されているかどうか?」「シミ予防(あるいは透明感をだす)を目的にしているものか?」の2択でまず分類することが大切です。


自分の美白する目的と美白美容液のコンセプト、配合している美白成分が合致すれば、あとはトライアルセットやお試しハーフサイズなどをうまく使って自分の肌で相性を確かめていきましょう。


※同じ美白成分を配合していても、配合量や他の美容成分の組み合わせはメーカーやブランドによって違うもの。その違いが肌への刺激や使用感を左右することにもつながります。


これが時間と労力を最小限に抑えて、ベストな美白美容液を見つける方法になると思います。

Let's!美白Lesson

美白美容液が1つあれば美白ケアはOK!
美白美容液だけでOK!
美白は美白美容液を1点加えるだけでOK!保湿と美白を両立させるポイント使いを伝授。
美白ケアを失敗しないための9つのチェック項目
美白ケア9つの注意点
美白効果を実感するための美白ケアの9つのチェックポイントを解説!必読です。
美白が効くシミ、効かないシミ
あなたのシミを診断!
シミにも種類があり、コスメによる美白ケアが効果的なものと効果のないものがあります。
美白美容液に配合されている有効成分を解説!
美白成分の働き
美白美容液に配合されている美白有効成分を調査。美白成分と肌との相性は大事です。

Seach!美白美容液

日焼けシミ
最もポピュラーなシミ。加齢とともにこめかみや頬などにでてくるシミはこれです。
肝斑
妊娠中・産後・更年期などホルモンバランスが影響する女性特有のシミです。
炎症性色素沈着
ニキビや肌荒れ、傷跡など炎症した肌にできる色素沈着。長く居座ることも多いです。
ニキビ跡を治す方法【赤み・色素沈着】
ニキビ跡を治す方法
なかなか消えない「赤い」「色素沈着」といったニキビ跡も美白美容液を使えばきれいに。
美白成分がどうシミに効くのか?は4つに大別することができ、7つのアプローチがあります。シミを薄くするのか?シミを予防するのか?で効果のある美白成分が違うので自分の美白目的にあったものを選ぶようにしましょう。