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ロドデノールの白斑薬害問題から安全な美白ケアを考える

ロドデノールによる白斑 美白美容液を選ぶ際の基準の1つに、「厚生労働省が認める美白成分を配合しているもの(=医薬部外品)」というものがあります。


多くの人が美白化粧品において一番気になるであろう安全性や効果について、厚生労働省が安全性や効果効能を確認した美白成分が配合されているわけですから、安心して使える信頼の証明として機能していた側面があったのではないかと思います。


しかし、2013年の7月にカネボウ化粧品の白斑問題を引き起こした「ロドデノール【4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノール】」は厚生労働省が認可した美白成分でした。


※「医薬部外品」指定の化粧品の薬害としては、「茶のしずく石鹸」以来


厚生労働省認可だからといっても必ずしも安心して使えるわけではないということが分かった今、どうやって信頼できる美白化粧品を選び、安心して美白ケアをすればいいか?ロドデノールの白斑薬害問題を例に安全な美白ケアというものを考えてみたいと思います。


ロドデノールってどんな美白成分?

ロドデノールという美白成分がどんな美白成分なのか?ということですが、国内大手のカネボウ化粧品が独自に開発した美白成分です。天然の白樺やメグスリノキの樹皮に含まれる4-(4-ヒドロキシフェニル)-2ブタノールという物質が基になっています。


2008年に厚生労働省から、メラニン生成の抑制・シミソバカスを防ぐ効能が認められ、カネボウの美白化粧品に使われていたわけですが、数ある美白成分のなかでもロドデノールは、その独特なメラニン抑制作用で注目されていました。


ロドデノールのメラニン抑制作用

1、チロシナーゼ酵素の活性を阻害し、メラニン生成を抑制
2、チロシナーゼを分解し、メラニンの生成量を少なくする
3、黒色メラニン(シミ)を優先して抑制する


ところが、この強力なメラニン抑制作用のあるロドデノールを配合したカネボウの美白化粧品を使った人の多くに白斑の副作用が見られたことから大騒動になり、集団訴訟にまで発展して話題になったことは記憶に新しいと思います。


ロドデノールを使うとなぜ白斑ができるの?

ロドデノールがなぜ白斑を引き起こしてしまったのかについては、日本皮膚科学会が中心となって原因の究明が行われ、現在では、


「チロシナーゼがチロシンの代わりにロドデノールと結合してできる「ロドデノール代謝物」が過剰に生成されることで、細胞へのダメージ、つまりメラノサイトの機能に障害が生じるから」


というのが一応の回答になっています。


とはいえ、


細胞毒性を示す物質は細胞内の代謝の過程で日々産生されていること
通常ではありえない高濃度※で実験してはじめて細胞毒性が確認できたこと
白斑の副作用はカネボウ化粧品を使ったおよそ2%の人に限られること


※メラニン生成を効果的に抑制できる濃度の100倍という高濃度。当たり前ですが、こんな高濃度で化粧品にロドデノールは配合されていません。


という事実もあって、使用状況や肌質の違いなどにより、白斑を発症してしまった人、なんともなかった人の個人差がかなりあるという状況です。


今のところロドデノール代謝産物の量がメラノサイト内で処理できる解毒能力を超えてしまうと白斑(脱色素班)を発症してしまうというのが日本皮膚科学会の見解のようです。


ようするにロドデノール代謝産物の生成量とメラノサイトの解毒能力のバランスには個人差があるため、同じようにロドデノールを使っていても白斑を発症する人としない人に分かれたということでしょう。


ロドデノールにより発症してしまった白斑は、ロドデノールの使用を避けて、医師の指導の元、治療を続けることで回復するようですが、どの程度回復するか、も個人差があるようで、ほとんど目立たないぐらいに回復したという人もいれば、まったく改善しないという人もいるようです。


ハイドロキノンとロドデノールが似ているという噂の真偽

ロドデノールとハイドロキノン美白効果の高い成分としては、ハイドロキノンもよく知られていますが、ロドデノールが白斑問題で注目された時に、ハイドロキノンも似た美白成分であるため、白斑を発症してしまうのでは?ということも話題となりました。


結論からいうと、ハイドロキノンとロドデノールは別物です。


フェノール基という構造を持つ『フェノール化合物』であることから化学構造が似ていますし、チロシナーゼという酵素の働きを阻害する作用は両者ともに共通する美白作用です。


しかし、その他の作用順序となると違いますし、ハイドロキノンはロドデノールと違って50年以上の歴史があり、安全性が確保できる濃度(~2%)と副作用が心配される濃度(5%~)が明確に分かっている成分という点で違いがあります。


それに、何よりハイドロキノンは医療機関で使われている美白成分ですから、正しく使えば問題ないであろうと思います。ただ、メラノサイトに対する漂白作用は強烈ですからパッチテストなしで使うなど、過小評価してはいけない美白成分なのは間違いありません。


安全性や信頼性で美白成分を選ぶなら歴史があるほうがいいかも?

現在、ロドデノールは使用が中止されています。使いたくても使えません。厚生労働省が認可した新しい美白成分ということで注目を浴びましたが、市場に投入されたからわずか数年で、幕引きとなったわけです。


新しい美白成分というと、効果が高そうなイメージがあるわけですが、ロドデノールの一件を見る限りは、美白成分については新しいものに飛びつくのは少し待ったほうがいいかもしれません。


ハイドロキノンやビタミンCなどの機能性成分は化粧品に配合されてからの歴史があるもののほうが効果と副作用にかんする臨床データが揃っていることもあって、間違った使い方さえしなければ安全性についてはまず問題ないといわれています。


「美白に興味はあるけれど、副作用が心配」
「肌への刺激や成分の信頼性が気になる」


という場合は、長年使用されてきたような美白成分を配合した美白美容液だったり、いわゆるロングセラーといわれる美白美容液を使ったほうが、安全面については余計な心配をせずに済むかもしれませんね。


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化粧品による薬害として記憶に新しいカネボウ化粧品の白斑問題。なぜ厚生労働省が認可した美白成分の「ロドデノール」がここまで大きな被害をもたらしてしまったのか?今、自分が使っている美白美容液は大丈夫なのか?美白ケアを安全に安心して行うためにもカネボウの白斑問題から学ぶことは多いです。